GODOUCHO(ご道聴,ご同調)

GODOUCHOは,「ご道聴」と「ご同調」のメタファに基づき,自律的に各自が集団生活における道聴塗説(注1)と同調圧力について考えることを促すコンテンツです.

GODOUCHOの目的は大きく分けて2つあります.

SNSは,ユーザ自体が十分に情報の信憑性を確かめずとも気軽に情報を伝播できるメディアといえます.そのためSNS上で拡散されるデマが後をたちません.また SNSは,つながりを強いられることによって同調圧力を促進してしまう側面も有しており,それに起因する社会問題も発生しています.情報過多時代において,いたずらに道聴してしまっていないか,またそれを安易に塗説してしまっていないかを各人が内省することを支援する仕組みが必要でしょう.またメディアリテラシ,情報倫理教育,モラル教育など利用者視点からの教育を平行して行なっていかなければならないでしょう.また知識教授型の教育ではなく,モバイルネット社会がすでに浸透した現在,日常利用の中で気づきを継続的に与えていくのが望ましいでしょう.これが第一の目的です.つまり個々人がGODOUCHOについて考える社会です.

一方,SNSに加え,会議など集団活動における意思決定の場面でも,同調圧力が原因で集団浅慮に陥ることがあります.そのような状況下で,社会規範に合致するか~しないかを真摯に考え,同調圧力に屈しないことで責任感を養い社会に貢献する能力も醸成することが大切でしょう.その為には,同調圧力を緩和するような仕組みの構築が急務と考えられます.これが第二の目的です.つまり集団がGODOUCHOにならないようにする社会です.

1. 使い方

Webアプリケーションなので,http://godoucho.com にブラウザでアクセスするだけで利用できます.

ご同調を要請する場合は,「GODOUCHO要請機能」を使います.一方,だれかのご同調要請に対してGODOUCHOする場合は,「GODOUCHO機能」を使用します.

2. GODOUCHO要請機能

GODOUCHO要請機能は,同調して欲しい内容の文面をSNS投稿やメール送信する機能です.まずは,http://godoucho.com にアクセスしてください.下図のような画面が表示されます.これはスマートフォン版ですが,パソコンでアクセスした場合も同様の表示がされます.

スクリーンショット 2015-06-27 9.57.15

はじめに,「GODOUCHO要請内容記述フィールド」にGODOUCHO内容入力後,図の下部に表示される「メール送信ボタン」,「Twitter 投稿ボタン」「LINE投稿ボタン」を押下すると,Twitter, LINE,電子メールにて,自動的に投稿文を生成します.これにより手軽に,GODOUCHOの要請が可能となります.

GODOUCHOでは,一意のIDを端末内に保存しており,GODOUCHOページのURIにその識別情報を付与して.Twitter, LINE, 電子メールに表明します.例えば,TwitterやLINEを使って「質問は手短にお願いします」という内容に関してご同調を得たい場合は以下の様な文章が自動的に生成され投稿できます.

「質問は手短にお願いします.」に #GODOUCHO する場合は,
http://godoucho.com/?s=%%%%%%%%%&id=XXXXXXXXX
へアクセスしてください.

3. GODOUCHO機能

自動生成されたURIにアクセスした端末は,ブラウザ上にGODOUCHOページが表示されます.この場合,同調を要請された内容に対してGODOUCHOする画面が表示されます.GODOUCHOはスマートデバイスとPCで異なる動作をします.ここでは,スマートフォンでアクセスした場合を説明します.

IMG_7116

「右手に触れてください」という文字列を表示し,タッチを促しますここで,SNSで流れてきた情報を「ご道聴」してしまっただけであり,「ご同調」すべきでないと考えれば,「ご道聴」と書かれたピクトグラムの右手をクリックしてください.一方「同調してもよいと思った場合,「ご同調と書かれた方の人型ピクトグラムの右手の部分をタッチしてください.すると「ごどうちょうありがとうございます」の合成音声が再生され,「ご道聴」,「ご同調」いずれかのモードの画面が表示される.

スクリーンショット 2015-06-27 10.01.04

この状態でTwitter,LINEボタンあるいは,メールボタンを押下すると,メディアとモードに応じた文字列を生成し投稿できます.これにより,ご同調すべき内容なのか,ご道聴してしまっただけの情報であるかを通知できます.

[(A)Twitter, LINEで,ご同調を表明する場合]

「質問は手短にお願いします.」にご同調しました.
http://godoucho.com/s=%%%%%%%%%id=XXXXXXXXX
#GODOUCHO

ご同調モードの場合,ご同調した時間が表記されます.

[(B)Twitter, LINEで,ご道聴を表明する場合]

「質問は手短にお願いします.」にご道聴しました.
http://godoucho.com/s=%%%%%%%%%id=XXXXXXXXX
#GODOUCHO

ユーザにGODOUCHO(ご道聴,ご同調)について深く考えてもらいます.
コンテンツで再生される「ごどうちょうありがとうございます」の女性の声は,Open JTalk(注2)に含まれる音声合成ソフトウェアを用いて作成しました.

(注1)   道聴塗説… 道ばたで聞きかじったことを,すぐにまた道ばたで自説のように話すこと.またいい加減な受け売りの話.出典は「論語」陽貨.

(注2)   大浦圭一郎, 酒向慎司, 徳田恵一: 日本語テキスト音声合成システムOpen JTalk,日本音響学会春季講論集, Vol.I, 2-7-6, pp.343-344 (2010).

履歴

2015.12.28 ver.2 公開

変更点

GOSEICHOのように一度スマートデバイスを裏返し状態にしたり,PCのブラウザ画面を最大化しなくてもGODOUCHO出来るようにしました.それによりより気軽にGOSEICHO表明できるようになりました.

2015.08.18 ver.1に関する発表原稿です.

伊藤一成: 道聴塗説と同調圧力について考えさせるコンテンツGODOUCHO(ご道聴,ご同調), 情報処理学会・コンピュータと教育研究会情報教育シンポジウム SSS2015, (2015.08.18)

またSctachで作成した説明もありますので,以下にリンクを張っておきます.

https://scratch.mit.edu/projects/72761106/#player

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