GOTEICHO(ご丁重,ご低調)

 名前は「伊藤」なのにまた手紙,メールやSNSで「伊東」と書かれている.わざわざ指摘するのも億劫になってきた.

こんな経験どなたにもあると思います.

人名や組織名等々の同音異義語を表記してしまったために他者や他組織に不快な感情を与えたり,時に誤った情報を発信する結果となり迷惑をかけてしまう場合があります.さらにSNSが爆発的に普及し,SNSのように気軽に書き込めるというメディアの特性が表記誤りを加速してしまっている現状は何らかの対策を講じる必要があると考えられます.SNSのユーザ自体が,表記間違いを確かめずに,安易に拡散してしまう加害者になりえるため, SNSの利用規範について日常的活動から学ぶことが優先されるべきでしょう.一方表記誤りは,代表的なヒューマンエラーであり,単なる他者からの注意や叱責で本質が解決される問題ではありません.GOTEICHOは,「ご丁重」と「ご低調」のメタファに基づき,日常生活のなかで表記誤りについて自律的,主体的に考えさせるコンテンツです.

1. 使い方

Webアプリケーションなので,特別なソフトウェアのインストールは必要ありません.まずは http://goteicho.com にアクセスしてください.2のGOTEICHO要請機能を使う事ができます.

2. GOTEICHO要請機能

GOTEICHO要請機能は,正しい表記と誤った表記について他者に認識してもらうための通知をメール送信やSNS投稿によって要請する機能です.まずは,http://goteicho.com にアクセスしてください.下図のような画面が表示されます.これはスマートフォン版ですが,パソコンでアクセスした場合も同様の表示がされます.

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GOTEICHO要請ページのスクリーンショットの一番上部に表示されている「内容:」の見出しのテキストフィールドに,必要に応じて内容を記述します.「正:」の見出しのテキストフィールドに正しい表記を,「誤:」の見出しのテキストフィールドに誤った表記を記述します.

内容入力後,下部に表示される「メール送信ボタン」,「Twitter 投稿ボタン」「LINE投稿ボタン」を押下すると,Twitter, LINE,電子メールにて,自動的に投稿文を生成します.

例えば,GOTEICHO要請内容記述フィールドに「私の名前は」,正答記述フィールドに「伊藤」,誤答記述フィールドに「伊東」を入力した場合に自動生成される文面は以下の表示となります.

私の名前は「伊藤」か「伊東」か #GOTEICHO お願いします.http://goteicho.com/?s=%%%%%%%%%%%%w1=%%%%%%%%%&w2=%%%%%%%%%&uid=XXXXXXXXXX&qid=XXXXXXXXX

3. GOTEICHO機能

自動生成されたURIにアクセスした端末は,確認を要請された内容に対してGOTEICHOする画面が表示されます.GOTEICHOはスマートデバイスとPCのデバイス特性に応じて異なる動作をします.スマートデバイスでアクセスした場合,PCでアクセスした場合についてそれぞれ解説します.

GOTEICHOは,スマートデバイスでアクセスした場合,次に示す3状態を順番に遷移していく.

  1. GOTEICHO選択状態…GOTEICHOのWebページへアクセスし,いずれかの単語を選択
  2. GOTEICHO確認状態…ご丁重だったのかご低調だったのか確認
  3. 通常状態…GOTEICHOのWebページを閉じて元の通常の使用状態に戻る

1.「GOTEICHO選択状態」では,正表記と誤表記がそれぞれ体内に表記されているピクトグラムが2体表示されており,さらに,スクリーン左側に,「右手に触れてください」という文字列を表示し,正しいと思う方のピクトグラムの右手部分へタッチを促します.

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右手の部分をタッチするとPCの場合と同一の「ごていちょうありがとうございます」の合成音声が再生され,(2) GOTEICHO確認状態の画面が示されます.

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正しい方を選択した場合  誤った方を選択した場合

PCでアクセスした場合,GOTEICHOの利用者は次の3状態を順番に遷移していきます.

  1. GOTEICHO選択状態… いずれかの単語を選択
  2. GOTEICHO確認状態… ご丁重なのかご低調なのかを表示する.
  3. 通常状態… ブラウザを閉じ,通常の使用状態に戻る.

1.「GOTEICHO選択状態」にて,いずれかのピクトグラムを選択します.

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すると,2.「GOTEICHO確認状態」に移行します.スマートデバイスの場合と同様に,正表記のピクトグラムを選択した場合は,「ご丁重ありがとうございます」の表示がされます.一方,誤表記のピクトグラムを選択した場合は,「ご低調ありがとうございます」の表示がされます.Screen Shot 2015-08-08 at 22.55.29

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スマートデバイスでアクセスした場合は,裏返しにして,使用不可状態とし,同様にPCでアクセスした場合には,画面を全画面表示させ,他アプリケーションを使用不可状態にした上で,なぜGOTEICHO確認要請されたかその理由を熟考させます.

またご丁重した,あるいはご低調したことをSNSやメールで不特定多数に表明する機能を実装しました.画面上のソーシャルボタンあるいは,メールアイコンボタンを押下すると,サービスによって多少表示形態は異なりますが概ね以下に示す文面が自動生成され,直ちに投稿,送信可能な状態となります.

[ご丁重を表明する場合]

私の名前は「伊藤」か「伊東」に関してご丁重しました.#GOTEICHO
http://GOTEICHO.com/?s=%%%%%%%%%id=XXXXXXXXX

[ご低調を表明する場合]

私の名前は「伊藤」か「伊東」に関してご低調しました.#GOTEICHO
http://GOTEICHO.com/?s=%%%%%%%%%id=XXXXXXXXX

このようなステップをあえて経ることで,ユーザに表記誤りについて深く考えてもらいます.

コンテンツ内で再生される「ごていちょうありがとうございます」の女性の声は,Open JTalk[注1]に含まれる音声合成ソフトウェアを用いて作成しました.開発者の方,ありがとうございます.

注1   大浦圭一郎, 酒向慎司, 徳田恵一: 日本語テキスト音声合成システムOpen JTalk,日本音響学会春季講論集, Vol.I, 2-7-6, pp.343-344 (2010).

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