封筒の裏面には,教科書の無償給与制度に込められた意義と願いを伝え,教科書を大切に使うよう指導する旨の記載がされています.ただ,表面に書かれている2人の入学生の絵が秀逸で,壁に貼っていると本来内省すべきは私なのだろうといつも考えさせられます. 最近,「 教育の情報化」,「タブレット教育」,「プログラミング教育」,「デジタル教科書」など教育に関するキーワードが急速に社会認知されつつあります. 文部科学省から公表された「教育の情報化ビジョン」では,「2020年までに1人1台の情報端末」が謳われています.その後政府のIT戦略として,2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」では,「教育環境自体のIT化」という項目にある文面において,「1人1台の情報端末」に続けて,「デジタル•ファブリック(3Dプリンタ等によるモノづくり)」「プログラミング」「情報セキュリティ」「コンテンツ作成」等の技術を,学生等が習得できる環境整備を進めるとあります.これは,示唆に富む記述です.世界最先端IT国家創造宣言で謳われている「デジタル•ファブリック(3Dプリンタ等によるモノづくり)」「プログラミング」「情報セキュリティ」「コンテンツ作成」をどのように社会全体が解釈して活動していくのかが,2018年ぐらいまでの一つの鍵になると考えています.ここで大切なのは旧来から,それらのキーワードを声高に謳うことなく,そのキーワードに相当する活動をしている人たちやコミュニティがいるということです.また.これら項目群を独立に考えるのではなく,うまい仕掛けを伴って融合/分離が循環されるメカニズムが重要だと考えています. 今年も大変お世話になりました.また来年もよろしくお願いします.]]>