「人型ピクトグラムを用いたコンテンツ作成を通じた複数プログラム言語の横断的学習に関する評価と考察」というタイトルで情報処理学会論文誌TCEに論文が掲載されました.
アブストラクト:プログラミング自体を目的とするのではなく,慣れ親しんだトピックでプログラミングの学習を進める方式が有効であるという報告がされている.我々の先行研究では,人型ピクトグラムをトピックとして採用し,プログラミング教育を行うことが有用であるという考えのもと実践授業を行い,人型ピクトグラムを用いたコンテンツ作成を通じたプログラミング学習の有用性を示した.しかし,その評価は,単一のプログラム言語を使用したものに限定されていた.そこで,プログラミングの学習経験がある大学生に対して,人型ピクトグラムを用いたコンテンツ作成を通じて複数のプログラム言語を横断的に学習する授業を設計した.設計に基づき行った授業では,復習を行ったプログラム言語と同一のコンセプトで新たなプログラム言語を学習することで,言語間の相違点に対する理解が促進されることが示唆された.本論文では,実施した授業での結果を踏まえて,人型ピクトグラムという同一のトピックを介し,複数のプログラム言語を学習する意義や有用性について考察する.
引用:石井幹大,伊藤一成:人型ピクトグラムを用いたコンテンツ作成を通じた複数プログラム言語の横断的学習に関する評価と考察,情報処理学会論文誌TCE,Vol.11, No.2, pp.22-31 (2025)